【初心者向け】BF Scalper Pro のパラメータ設定をカスタマイズする方法

FXAutomater

『BF Scalper Pro をカスタマイズしたいなぁ』と思っている方向け。

下記2点を解説します
  • BF Scalper Proのパラメータ設定を変更する際の最適解
  • BF Scalper Proの具体的なパラメータ設定【10項目+計62個】

これからBF Scalper Proをカスタマイズして、動かしていきたい方は必見。
さっそく見ていきましょう。

BF Scalper Proのパラメータ設定を変更する際の最適解

結論は、『⑨ StopLoss』+『⑩ TakeProfit』のみ最適化するのががおすすめ。なぜなら比率(%)ではなくpipsで設定してあるから。

  • 1ドル75円の場合:10pips / 7500pips = 0.13%
  • 1ドル125円の場合:10pips / 12500pips = 0.08%

素人が見ても、同じものではないことが分かるはず。
為替相場はつねに変化しているので、現在の価格帯にマッチした比率(%)に合わせてあげましょう。

疑問:公式サイトのバックテストは、10年間同じ設定で動かしてますよね?

バックテストは10年間を通して、一番マッチしたパラメーター設定に最適化しています。バックテスト結果をよく見てみると、横ばいになっていたり下落していたりする期間がありますね。この期間は価格レンジ(100~110円, 110円~120円など)が変わっているケースが多いです。

デフォルト設定で損失が続くからと、ダメEAと決めつけていては、お金がいくらあっても足りません。EAがどのように作られているのかという背景もキチンと理解しましょう。

ドル円でいえば、現在の価格レンジになった数年間にマッチしたパラメータ設定を探すことをオススメします。

再疑問:横ばいや下落している期間がないんですけど?

それは、自身でバックテストをしていないからです。

公式のバックテスト結果

ある特定期間のバックテスト結果

こうしてみると、よくわかると思います。
長期で見ると、右肩上がりでも短期中期でみれば横ばい・下落している期間はありますよ。この期間は公式サイトのバックテストからは分かりません。必ず自身でバックテストを行い、確認してください。

BF Scalper Proの具体的なパラメータ設定【10項目+計62個】

BF Scalper Proのパラメーター設定は62個あります。
そして、各設定は10の項目に分かれています。

  • ① リスク管理のパラメータ設定 (2)
  • ② 基本的なパラメータ設定 (23)
  • ③ 損切と利確のパラメータ設定 (6)
  • ④ 時間管理のパラメータ設定 (12)
  • ⑤ 水曜日の取引制限を設定 (2)
  • ⑥ NYクローズ時間の取引についてのパラメータ設定 (5)
  • ⑦ 通知についてのパラメータ設定 (2)
  • ⑧ 時刻のパラメータ設定 (2)
  • ⑨ 重要指標発表時の取引についてのパラメータ設定 (5)
  • ⑩ 週末決済時間についてのパラメータ設定 (3)

上記のとおりです。それでは見ていきましょう。

① リスク管理のパラメータ設定 (2) – Risk Management

1:FixedLots

固定ロットで取引する際、ロット数を入力。「AutoMM」の値が「0」の場合、動作します。

2:AutoMM

0より大きな値を入力するとリスクマネジメント機能により自動で取引ロットが設定されます。

・例1:証拠金10,000ドルで「AutoMM : 1」の場合、取引あたり「0.1ロット」
・例2:証拠金10,000ドルで「AutoMM : 2」の場合、取引あたり「0.2ロット」
・例3:証拠金10万円で「AutoMM : 1」の場合、取引あたり「0.01ロット」
・例4:証拠金10万円で「AutoMM : 2」の場合、取引あたり「0.02ロット」

② 基本的なパラメータ設定 (23) – General Settings

3:Magic

マジックナンバーを入力。同じ口座で複数のEAを動かす場合は、必ず個別にちがうマジックナンバーを入力してください。

4:EA_Comment

各EAごとに表示させたいコメントがある場合は入力。

5:MaxSpread

許容する最大スプレッド幅を入力。

6:Slippage

許容できる最大スリッページを入力。

7:TicksTrade

「false」の場合、EAの取引ロジックは1分足を使用します。それ以外の場合は、ティックで計算および取引されます。

8:StealthMode

EAのストップロスとテイクプロフィットレベルを隠し、FXブローカーに見えないようにするモードです。「true」で有効化、「false」で無効化。

9:EmergencyStopDist

「StealthMode」が使用されている場合の第2段目の保護。EAのストップロスレベルを大きく超えて価格が動いた場合のストップロスです。この機能が有効になった場合、ストップロス価格は、「StopLoss」+「EmergencyStopDist」となります。

10:StopLoss

基本のストップロス幅の入力。

11:TakeProfit

基本のテイクプロフィット幅の入力。

12:BandPeriod

ボリンジャーバンド期間。妥当な値の範囲は5〜20。

13:MaxBreakEntry

エントリーする際の最大許容ブレイクアウト幅を入力。

14:BandBreakEntry

エントリーする際のブレイクアウト幅を入力。妥当な値の範囲は0〜5。

15:BandBreakExit

取引を終了する際に利用する反対側のBBラインのブレイクアウト幅を入力。妥当な値の範囲(-5)から5。

16:ATR_TF_FL

ボラティリティが大きい場合、取引を制限するために使用されるATRインジケーターのの時間枠(分単位)を入力。

17:ATR_Per_FL

ATRインジケーターの期間を入力。

18:MaxATR_FL

ATRインジケーターの最大値を入力。

19:ExitProfitOnReverse

リバーサルバーが形成された場合、ポジションをクローズするpipsでの利益幅を入力。妥当な値の範囲は5から15。

20:Reverse_Bar_TF

「ExitProfitOnReverse」で使用する反転バーの時間枠。M1またはM5。

21:UseTrendFilter

トレンド方向にのみ取引したい場合は、これを「true」にします。次の2つのMAは、アジア時間でトレンドフィルターに使用すると、利益率は高くなりますが、取引は少なくなります。 通常、アジア時間にはトレンドフィルターは必要ありませんが、安全性を高めたい場合は有益です。

22:MA_Fast_Period

短期移動平均線の期間を入力。妥当な値の範囲1〜20。

23:MA_Slow_Period

長期移動平均線の期間を入力。妥当な値の範囲20-120。

24:MA_Trend_TF

2つの移動平均線の時間足を入力。

25:Trend_Impulse

マーケットの押し戻りの相対的な強さ。妥当な値の範囲0-60opt。

③ 損切と利確のパラメータ設定 (6) – Dynamic SL & TP

26:Use_ATR_Profit

ATRベースの利確ロジックを有効化します。 「true」の場合、「ExitProfitOnReverse」値の代わりに使用されます。

27:ATR_Profit_Factor

「ExitProfitOnReverse」を計算するためのATR値の倍率を入力。

28:Use_ATR_Stop

ATRベースの損切ロジックを有効化します。

29:ATR_SL_Factor

「Use_ATR_Stop」を計算するためのATRの倍率を入力。

30:ATR_TF_SL

ATRインジケーターが使用する時間枠を入力。デフォルトは1440(D1)。

31:ATR_Per_SL

ATRインジケーターの期間を入力。デフォルトは1。

④ 時間管理のパラメータ設定 (12) – Time Management System

32:AllowedHour_ForBacktest

このパラメータはバックテスト専用です。 時間管理のパラメータの最適化に役立ちます。使い方は次のとおりです。最適化中に、開始値0、終了値23、およびステップ1を設定します。

33:MondayTrading

月曜日に取引を停止する時間帯を設定。「true」で有効化、「false」で無効化。

34:MondayTradingHours

月曜日に取引を停止させたい時間帯を「,(コンマ)」で区切って入力。例えば「9,10,11」と入力すると「9:00~10:59」のあいだ取引を行いません

35:TuesdayTrading

火曜日に取引を停止する時間帯を設定。「true」で有効化、「false」で無効化。

36:TuesdayTradingHours

火曜日に取引を停止させたい時間帯を「,(コンマ)」で区切って入力。

37:WednesdayTrading

水曜日に取引を停止する時間帯を設定。「true」で有効化、「false」で無効化。

38:WednesdayTradingHours

水曜日に取引を停止させたい時間帯を「,(コンマ)」で区切って入力。

39:ThursdayTrading

木曜日に取引を停止する時間帯を設定。「true」で有効化、「false」で無効化。

40:ThursdayTradingHours

木曜日に取引を停止させたい時間帯を「,(コンマ)」で区切って入力。

41:FridayTrading

金曜日に取引を停止する時間帯を設定。「true」で有効化、「false」で無効化。

42:FridayTradingHours

金曜日に取引を停止させたい時間帯を「,(コンマ)」で区切って入力。

43:SaturdayTrading and SundayTrading

土曜日と日曜日に取引を停止する時間帯を設定(一部のFX会社のみ)。「true」で有効化、「false」で無効化。

⑤ 水曜日の取引制限を設定 (2) – Wednesday Swap Filter

44:WednesdaySwapFilter

水曜日のスワップフィルターは、水曜日の夜のスワップが「MaxNegSwapPips」パラメーターよりも大きい場合、マイナススワップ方向での取引をすべてキャンセルします。

45:MaxNegSwapPips

マイナス0.5pipsあたりが適しているようです。

⑥ NYクローズ時間の取引についてのパラメータ設定 (5) – Rollover Time & Spread Filter

46:RolloverTimeFilter

「true」でロールオーバー時間フィルターがオンになります。

47:MinutesBefore

NYクローズ時間の何分前の注文からキャンセルするか設定。

48:MinutesAfter

NYクローズ時間の何分後の注文までキャンセルするか設定。

49:x_MaxSpreadFilter

「RolloverTimeFilter」に、スプレッドフィルターを追加します。

50:x_MaxSpread

「MaxSpread」に乗算する倍率を設定します。たとえば、「MaxSpread」が6で「x_MaxSpread」が2の場合、スプレッドが「6×2=12pips」を超えると、すべての取引操作がキャンセルされます。

⑦ 通知についてのパラメータ設定 (2) – Notifications

51:EMAIL_Notification

E-mail通知の設定。「true」で有効化、「false」で無効化。

52:PUSH_Notification

MT4でのPush通知の設定。「true」で有効化、「false」で無効化。

⑧ 時刻のパラメータ設定 (2) – GMT Settings

53:GMT_Offset

取引をするFX会社のGMT(世界標準時)の冬時間を入力。

54:Calculate_DST

自動でDST(夏時間)を修正します。「true」で有効化、「false」で無効化。

⑨ 重要指標発表時の取引についてのパラメータ設定 (5) – News Filter Settings

55:Avoid_News

ニュースフィルターの設定。「true」で有効化、「false」で無効化。

56:Include_Medium_News

ニュースフィルターに中規模のニュースを含めたい場合。「true」で有効化、「false」で無効化。

57:Filter_NFP_FOMC_ONLY

「true」の場合、ニュースフィルターは米国雇用統計とFOMCの前後のみ取引を停止します。

58:Wait_Before_News

重要指標の発表時などの何分前に取引を停止するかを設定。

59:Wait_After_News

重要指標の発表時などの何分後まで取引を停止するかを設定。

⑩ 週末決済時間についてのパラメータ設定 (3) – Friday Exit

60:FridayExit

金曜日にすべての取引を終了する場合は、「true」にします。

61:ExitHourFr

金曜日にすべてのポジションを閉じる時間を設定します。

62:LastTradeHour

EAは金曜日のこの時間まで、新規ポジションを建てることができます。


以上で、BF Scalper Pro のパラメータ設定はぜんぶです(^_-)-☆
アクティブにEAを動かしましょう!