本を使ってFXチャート分析を勉強する価値とは?
「本なんていらない?」
いえ、完全初心者は本を使うべきです。なぜなら、短時間で効率的に学べるため。
例えば、全く知らないものを使うことができますか?出来たとしても、それが正しい使い方かわかりますかか?ツールを使ってチャート分析、それはつまり分析の仕方がある程度わかっている状態です。しかし、かなり抽象的な疑問点だったりするとそうはいきません…。そもそもどうやって判断すればいいかも分かりませんし、時間もかかります。
そういった場合に本がオススメってことです。
- チャート分析は長期投資には関係ない
- 実際の価格が動くのは好景気か不景気化だ
- 初心者は本での勉強ではなく、現金での取引経験を優先すべき
ある程度の知識を持った方がこのように言ったりします。
しかし、そういった知識のある人はチャート分析を知っているケースが多いです。チャート分析を勉強して、自分には必要ないと理解して、上記のような意見を言っています。チャート分析が無駄と考えてもいいですが、合う、合わないには個人差があります。まずは勉強しておいたほうが無難でしょう。
そんな、あなたへ。筆者が過去に読んだ1000冊の投資本の中から、価値のある本をご紹介します。
初心者がチャート分析を学べる本3冊
勝者のCHART
チャート分析手法のひとつであるポイント・アンド・フィギュアについて書かれた本です。日本ではなじみがありませんが、西洋では割とメジャーな分析手法のひとつです。
チャート分析ではちがった分析手法を組み合わせることで、精度を上げていくのが一般的です。ポイント・アンド・フィギュアについて書かれた本は少ないので一度目を通しておきましょう。
PFの絵を眺めていると、相場は持ち合いのバランスを崩せば跳び、飛んだあとエネルギーを使い尽くして再度持ち合いを形成することに気がつきます。相場が生き物のようにエネルギーを持ち、それを使い果たしていく様が手に取るように感覚的にもわかるようになります。(28ページ)
運用は、相場というペナントレースで得点と失点を競う半永久的なレースです。取引をするたびに得点を積み上げることができれば理想的ですが、PFでもこのように敗戦する試合もあります。(58ページ)
上昇から下降または下降から上昇へトレンド転換すると、売買の基本姿勢を一変しなければならないのに、「いくらになればトレンド転換するのか」という具体的な価格を認識している市場参加者はほとんどいません。(104ページ)
FX チャートリーディング マスターブック ~為替のプロが実践する本当に勝てるワザを大公開!
チャートリーディング、つまりチャートの読み方について閣下れた本です。実際のトレードを前提に書かれているので初心者でも理解しやすいと思います。
「実需などの『価格を度外視してもどうしても売買しなくてはならない参加者』の存在に加え、評価損が膨らんだポジションを保有している参加者が、評価損増大のリスクから逃れようとして、ロスカット(損切り)注文をマーケットに出すことによってマーケットが動く」(60ページ)
売り方と買い方のどちらが先に動くかというのが、実は大変重要です。なぜなら、先に動いた方にマーケットが動くからです。(68ページ)
それは、「安くなったら買いたい、高くなったら売りたい」という発想は、プロにはない、ということです。「ポジションを作る際に指値注文を利用しない」という点は、勝ち組投資家に変身するためには、絶対に必要だと著者は考えています。(140ページ)
基本にして最強 GMMA+RSI 二刀流FX
初心者は複数のチャート分析を組み合わせて使うのが苦手です。この本では、各分析手法を自動車に例えながらわかりやすく解説しています。
トレンド系とオシレーター系指標の関係をたとえるなら、クルマのハンドルとエンジンの回転数のようなものと言えるでしょう。クルマというのは運転手が握っているハンドル操作で進む方向が決まりますが、為替レートの値動きも「トレンド」というハンドルによって方向性が決まっていきます。
では、クルマがその方向にどれくらいのスピードで進むかを決めるのは何かというと、エンジンの回転数になります。(48ページ)
ただ、結論からいえば、ダイバージェンスの本質とは、オシレーター系指標が計測しているモメンタム(勢い)の減速がもたらした現象であり、結果ではありません。つめり、ダイバージェンスが起こると必ずトレンド転換が起こるわけではなく、むしろ逆にトレンドが強化されることも多いのです。(85ページ)
リバーサルは、いわばエンジンの回転数が一時的に落ちた状況と言えます。ただし、回転数の低下は低速ギアから高速ギアにギアチェンジする際の一時的な低下にすぎず、高速ギアにおいてエンジンが高回転に戻ることで為替レートそのものは元のトレンドをさらに加速させていくのです。(95ページ)
今回は以上となります。
イチオシ本のまとめでした。