FX自動売買のEAが勝てない話【オススメできないEAと改善方法】

FX自動売買
勝てないEAを使っている人「FX自動売買を始めました。利益が出ません。もしかしたら勝てないEAを使っているのでしょうか。別のEAを買えばいいのか、だけど、また損するのはイヤです。どうしたらいいか教えてください。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容
  • 勝てないEAしか存在しない話【FX自動売買の真実】
  • 勝てないEAから学べる事とは【結論:統計思考】
  • 勝てないEAを評価するための方法【これを読め】

この記事を書いている筆者は、投資収益で生活しています。
現在は専業投資家として生計を立てており、金融リテラシーには相当詳しい自信あり(そうじゃないと投資収益で生きていけないので)。

こういった背景から語りますね。

勝てないEAしか存在しない話【FX自動売買の真実】

「儲かるEA」「損しないEA」「資金を倍にしてくれるEA」

勝てるEA、勝てないEAの定義って一体、何なんでしょうか。

投資初心者の考え方
  • 勝てるEAの定義:利益が出る
  • 勝てないEAの定義:利益が出ない
投資経験者の考え方
  • 勝てるEAの定義:長期稼働できるEA
  • 勝てないEAの定義:長期稼働できないEA

答えは、長期稼働できるEAが『勝てるEA』です。

えっ、なんで利益が出るEAじゃないの、、、

すべてのEAは、大きく分けて2つのタイプに分けることができます。

  • 短期的に利益は出るが、長期的には口座破綻リスクが高いEA
  • 短期的には利益と損失を繰り返すが、長期的には利益となるEA

短期的には爆益だが、そのあと口座破綻するEAが多い話

この点については、EAを作って販売するという視点から考えると理解できます。EAは、綺麗な右肩上がりの損益になっているものが、より多く売れます。しかし、そのような状況は短期的には可能でも、長期的には不可能だということを経験者はみんな知っています。

なので、経験者はEAを短期的な利益ではなく、長期的に稼働できるかで判断して購入します。しかし、FX自動売買の初心者はどうでしょうか。

投資初心者の考え方
  • 勝てるEAの定義:利益が出る
  • 勝てないEAの定義:利益が出ない

こういった考え方でEAを選んでしまいます。なのでEA販売者がより多くEAを売るためには、短期で利益が出るEAを作らなければなりません。どれだけ、口座破綻リスクが高くなろうとも、、、(;´・ω・)

損益が右肩上がりのEAばかりが、世に出回る仕組みです。

FX自動売買でたいせつな考え方

EAが長期稼働できれば利益になります。
「利益が出るから長期稼働する」のではなく「長期稼働できるから利益になる」。これがFX自動売買をはじめとする投資で成功するためのポイントです。

利益は『値幅』ではなく『複利』によって増えていく

勝てるEAに必要なのは、「トレード回数」と「トレード期間」。
なぜなら複利の力を使うために必要だから。

複利 (ふくり)
複利とは利息の計算方法のひとつで、一定期間ごとに利息を元本に組み入れ、その元本に対して利息が計算される方法です。利息の再投資のリターンを考慮に入れた方法で、元本に利息が加えられる期間によって、1カ月複利、半年複利、1年複利などがあります。
複利に対し、当初の元本に対してのみ、利息が計算される方法を単利といいます。単利と複利を比べると、複利は利息が利息を生むので、最終的な利息総額が多くなり、長く運用するほどその効果は大きくなります。これを複利効果といいます。

引用元:複利|初めてでもわかりやすい用語集|SMBC日興証券

複利の例※10万円を3年間運用
  • 1カ月の利回り1%のEA→3年後14.3万円
  • 1カ月の利回り2%のEA→3年後20.3万円
  • 1カ月の利回り3%のEA→3年後28.9万円
  • 1カ月の利回り4%のEA→3年後41.0万円
  • 1カ月の利回り5%のEA→3年後57.9万円

これを見ていただければ、月利回りが5%以下のEAが優秀なのが理解できるはず。ただ前提条件として、3年間動かし続けることができる、ということが重要となってきます。

勝てるEAの条件として、長期間稼働できること。つまり、FX自動売買では「トレード回数」と「トレード期間」が大切ということです。

勝てないEAから学べる事とは【結論:統計思考】

勝てないEA・勝てるEAを見分けるポイントを見ていきます。
見るべき数字は次の3つです。

勝てないEAのここを見よう
  • その①:トレード回数は1日1回以上
  • その②:トレード期間は3年以上
  • その③:スプレッドや手数料などのコストは利益の50%以下

その①:トレード回数は1日1回以上

FX自動売買ではトレード回数が多いEAのほうが基本的に有利です。裁量トレードの場合、生身の人間なので取引が多くなると、それと同時にミスも増えていきます。

しかし、自動売買では、その可能性がほぼないので、優位性のあるロジックでなら、できるだけ多く取引するEAのほうが優秀ということになります。

その②:トレード期間は3年以上

3年以上生き残るEAは、ほんのわずかです。なぜなら、ほとんどのEA開発者が、長期稼働できないEAを作っているから。事実として、FX自動売買の初心者には、短期的には利益が出そうな短命のEAのほうがよく売れます。そのことは、各種EAランキングの結果を見てみれば、よくわかります。

例:GogoJungle[ゴゴジャン]のEAランキング
例:GogoJungle[ゴゴジャン]のEAランキング
トップ5のうち、3年以上のEAはひとつだけ

ご覧の通り。販売から3年以上経過しているモノは、ありません。複数EAを購入するのであれば、検討してもいいと思います。ただ、初心者が最初に選ぶEAではありませんね。

3年以上稼働できることが証明されていないのだから。

その③:スプレッドや手数料などのコストは利益の50%以下

その③:スプレッドや手数料などのコストは利益の50%以下

FXトレードでコストがかかるとは意外かもしれません。
FXではスプレッドという形で、手数料を取っています。決して手数料無料ということはありません。

アナタがコンビニで何かを買った時、税金を取られていますか。

答えは「YES」。消費税がガッツリ10%も取られています。商品価格に埋め込んで見えにくくすることで…。もう一度言います。FX取引は無料ではできません、取引毎にコストが発生しています。

取引手数料
実質的なコストとなる売値と買値の価格差(スプレッド)は発生しますが、取引手数料は無料となっています。

引用元:FXにかかる各種手数料は無料です | SBI FXトレード

かかったコストは、こんな感じで確認できます。取引損益から、この手数料やスワップなどのコストを引いた残りが実質的な利益です。当たり前ですが、このコストは少ないに越したことはありません。具体的な方法としては、海外FXで自動売買にオススメ業者3選【投資歴15年が利用中】を参考にしつつ、最適な海外FX業者を選択する。

そして、無料で登録できるキャッシュバックサイトの利用になります。
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勝てないEAを評価するための方法【これを読め】

EAを利用してFX自動売買を始めようと思ったら、何からはじめていいのか迷う人が多いと思います。もちろん準備に時間をかけすぎて、行動しないのでは意味がありません。ですが、なんの予備知識もなしにというのも危険です。

ここでは、『これだけ読めば大丈夫』という本を紹介します。

FX自動売買をはじめる際の必読書を紹介

筆者は1000冊以上の投資本を読んでいますが、FX自動売買についての考え方が最もわかりやすく書かれている本です。他にも何冊かあるのですが、海外の翻訳本だったり、株や先物の自動売買だったりします。この本については、日本人の作者がFX自動売買について書いたものなので、初心者でも分かりやすい内容です。

ぶっちゃけ、この1冊だけ読めば十分で、あとは行動しながらトライアンドエラーを繰り返していくのが最短コースなのかなと。

まとめ:FX自動売買のEAが勝てない話

さいごに、記事のポイントをまとめます。

  • ほとんどのEAは短命型に作られている
  • FX自動売買で勝ちたければ、複利を味方につけること
  • 具体的には「トレード回数」が多く「販売期間」が長いものを選ぶ
  • FX自動売買の基本的な考え方は本で学べます

こんな感じ。

大切なことなのですが、この記事を読んだだけじゃ意味はありません。この記事でEAの選び方のポイントを確認しました。

知識と行動のセットで、初めて価値は生まれます。
なので、あとは行動するだけ。

※最初から、数十万円払ってEAを購入するのがキツイ方もいるはず。そんな場合は、無料EAサイトから始めてみてください。GEMFOREXでは250以上の無料EAが使い放題。まずは肌感覚をつかむことも大切です。焦らず、最初は無料からスタートしてください。
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