
こういった疑問に答えます。
- ジョージア・SIMカード購入時の注意点【必ず確認】
- Magti・SIMカードの購入方法【1か月目にやるべきコト】
- Magti・SIMカード具体的な使い方【2か月目以降にやるべきコト】
- まとめ:Magti・ジョージアのSIMカードの使い方
この記事を書いている筆者は、海外ノマド歴が5年ほど。
いままでは東南アジアに住んでいたのですが、2021年10月からジョージアに滞在しています。
こういった背景の筆者が、今回は「ジョージア渡航でのSIMカードの使い方」についてザックリと解説していきます。
ジョージア・SIMカード購入時の注意点【必ず確認】

次の3つです。
- その①:パスポート登録は必ずしよう
- その②:最大手の携帯電話会社を選ぶようにしよう
- その③:可能ならば市内の直営店で購入しよう
その①:パスポート登録は必ずしよう
ジョージアで利用できるSIMカードは2種類あります。
・ID登録されていないSIMカード
ID登録されたSIMカードとは、外国人の場合、電話番号とパスポート番号が紐づけされたSIMカードのこと。市内の直営店や多くの販売店では、このタイプのSIMカードのみ販売しています。
しかし、一部店舗では後者の「ID登録されていないSIMカード」を販売しているケースがあります。具体的にどこの店舗かというと、、、
すべてかどうかは分かりませんが、一部のSIM販売ブースではパスポートの提示なしでSIM購入が可能。
デメリットとしては、購入した時点の有効期限までしか利用できないということ。つまり、長期滞在する場合は、再び買いなおす必要があります。

SIMカード購入の際にパスポート提示を求めない販売店では購入しないこと。もちろん、パスポート登録してくれる店舗であれば問題なしです。
その②:最大手の携帯電話会社を選ぶようにしよう
ジョージアには3つの携帯電話会社があります。実際に使うSIMカードはアナタが好きなところを選べばいいのかなと。
会社名 | 主力プラン(30日間) | 所感 |
Magti | COCKTAIL(10ラリ~※353円) | 4Gカバー率が最も進んでいる |
Geocell | Bucket METI(8ラリ~※282円) | ジョージア初の携帯電話会社 |
Beeline | Kvelaferi Max(3ラリ~※106円) | 4Gのカバー率は大都市圏のみ、最安料金を提示 |
しかし、1か月以上の長期滞在で利用するのなら最大手の携帯電話会社をオススメします。理由としては次の3つ。
- カバーエリアが広い
- 直営店の店舗数が多い
- 英語で対応できる範囲が広い
日本では、最大手の携帯電話会社といえば「料金が高い」というのが定番。格安SIMを使えば、月々の携帯電話料金を1/2いかにすることも可能。
感覚的には、「格安SIM以下の料金プラン」しかありません。
プラン名 | データ容量 | 料金 |
COCKTAIL 10 | 1GB | 10ラリ(353円) |
COCKTAIL 25 | 1GB | 25ラリ(883円) |
COCKTAIL 30 | 3GB | 30ラリ(1,060円) |
COCKTAIL 60 | 無制限 | 60ラリ(2,120円) |
プラン名 | データ容量 | 料金 |
S+ | 300MB | 8ラリ(282円) |
M | 700MB | 10ラリ(353円) |
Unlimited | 1GB | 25ラリ(883円) |
Unlimited+ | 7GB | 35ラリ(1,237円) |
プラン名 | データ容量 | 料金 |
Yellow Max | 500MB | 3ラリ(106円) |
Green Max | 700MB | 6ラリ(212円) |
Blue Max | 1.5GB | 10ラリ(353円) |
Red Max | 3.0GB | 25ラリ(883円) |
格安プランしかないのだとしたら、あとは利便性とクオリティで選べばOKです。そうなると、やはり会社の規模が重要になってきます。

「Magti=ドコモ」「Geocell=au」「Beeline=ソフトバンク」といった感じに見えますね。
こういった理由から、筆者はジョージア最大手の携帯電話会社『Magti』のSIMカードを使っています。
『Magti』のアプリをいじっていたら、データ容量1GBを5.5ラリ(192円)で使う方法を発見。具体的な方法については、あとの「Magti・SIMカード具体的な使い方」で解説しています。
そのまえにSIMカードの購入方法を、いっしょに見ていきましょう。
その③:可能ならば市内の直営店で購入しよう
快適なジョージア生活には、快適なインターネット環境が欠かせません。そして、悲しいことに空港で販売しているSIMカードは、空港価格(割高)です。
なので、SIMカードを買うときは、可能なら市内の直営店で買うようにしましょう。トビリシやバトゥミなどの都市では、外国人も比較的多く、店舗スタッフも対応に慣れています。
下記の商品が有名です。
「グローバルSIM」と呼ばれているもので、世界中で使うことができます。
筆者も持っているのですが、2019年から3年間維持し続けています。目安なのですが、ジョージアで使う場合はこんな料金です。
プラン | データ容量 | 有効期間 | 料金 |
① | 1GB | 3日間 | 299バーツ (989円) |
② | 4GB | 15日間 | 799バーツ (2,644円) |
③ | 6GB | 15日間 | 849バーツ (2,809円) |
④ | 15GB | 1年完 | 2699バーツ (8,931円) |
なお、具体的な使い方については【2020年版】AISのSIM2FLYをトップアップして日本で使う設定【簡単】で解説。選択肢としては、十分ありだと思います。
Magti・SIMカードの購入方法

今回は、ジョージア・バトゥミ市内『Magti』の直営店でSIMカードを購入しました。
『Magti』の直営店の探し方は以下の2つ。
1つ目:Googleマップで『Magti』を検索する
Googleマップの検索窓に「Magti」と入力して検索。現在地周辺の『Magti』直営店を表示してくれます。今回は、こちらの店舗で購入しました。
2つ目:Magti公式サイトの店舗検索から探す

コチラが、Magti公式サイト内の店舗一覧。トビリシ・クタイシ・バトゥミの各空港からの入国する方が多いと思います。各都市をスクロールして拡大すると『Magti』の直営店を探すことができます。

店内は上記の感じ。
外観は、会社のロゴとカラーがはっきりしているので、街中でもわかりやすいです。
ちなみに、ジョージアには大手の通信会社が3社ありますが、大きな理由がないなら、『Magti』でいいのかなと。もう2つは「Geocell」「Beeline」という会社で大差はないのですが、実際にMagtiを使ってみた感じ「電波+速度」ともに問題ないと感じています。

Magti・SIMカードのプランは通信料による
ジョージアでは、無料WiFiが設置されている店も多いです。そうすると、最初の1か月は、自分がどのくらいの通信料を使うのか見えてきません。
なので最初の1か月に、おすすめのプランをピックアップします。(※有効期間はすべて30日間)
プラン名 | データ容量 | 通話 | SMS | 料金 |
COCKTAIL 60 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 60ラリ (2,120円) |
COCKTAIL 30 | 3000MB | 無制限 | 無制限 | 30ラリ (1,060円) |
COCKTAIL 25 | 1000MB | 無制限 | 無制限 | 25ラリ (883円) |
COCKTAIL 10 | 1000MB | 無制限(IP電話) | 無制限 | 10ラリ (353円) |
基本的には、上記から選べばオッケイです。
また、SIMカード自体は無料。なので購入時に必要なのは、各プランの料金のみとなります。
Magtiの直営店についたらやるべきコト
ジョージアでSIMカードを購入する際に必要なものは3つ。
- パスポート
- SIMフリーのスマホ
- 最初にSIMカードにチャージする現金(ラリ)
セットアップ方法は、Magtiのスタッフさんに丸投げしましょう。
慣れた手つき、そして爆速で処理してくれます。当たり前ですが、SIMフリーのスマホじゃないと動きませんので、そこだけご注意ください。
- 必要なのは「パスポート」「SIMフリースマホ」「現金(ラリ)」
- 最初の1か月は「COCKTAIL 10・1000MB・10ラリ (約353円)」がおすすめ
ここまで読めば、最初の1か月は問題なし。
2か月目以降の使い方は、次の章で紹介していきます。
Magti・SIMカード具体的な使い方

Magti・SIMカードは、長期間にわたり電話番号を維持して使い続けることが可能。
ここでは、SIMカード購入から2か月目以降の具体的な使い方を見ていきます。
- その1:Magti・SIMカードにチャージする方法
- その2:Magti・料金プラン一覧から選ぶ
- その3:Magti・使えなくなったら確認すること
- その4:Magti・SIMカードを日本で使用する
順番に見ていきます。
その1:Magti・SIMカードにチャージする方法
具体的には3つあります。
- ① Magti直営店でチャージする
- ② PAYBOXでチャージする
- ③ ジョージアで発行されたクレジット・デビットカードでチャージする
① Magti直営店でチャージする
先ほど紹介した方法で、Magti直営店を探し現金(ラリ)で直接チャージします。

② PAYBOXでチャージする

ジョージアの町中で見かけるタッチパネル式の端末。名前を「PAYBOX」といい、この端末からMagtiのSIMカードにチャージすることができます。
使ってみた感覚としては、日本にある駅の券売機に近いような気がします。
- 手順1:「MOBILE TOP UP」を選択
- 手順2:「9桁の電話番号」を入力
- 手順3:「PAY」という表示が出たら「5ラリ」を入金
これで完了。24時間対応なので、Magti直営店が閉まっている時間帯や、滞在先の近くに直営店がない場合はとても便利です。
注意点としては、チャージできるのは紙幣のみ、そしておつりは出ません。
③ ジョージアで発行されたクレジット・デビットカードでチャージする
こちらが、さいごの方法になります。『Magti』のSIMカードは、クレジット・デビットカードからチャージすることができます。ただし、ジョージア国内で発行されたカードのみ。
※2021年10月時点、ジョージアでは非居住者でも簡単に銀行口座を開設することができます。
その2:Magti・料金プラン一覧から選ぶ
Magtiの料金プランは次の4タイプに分かれています。
- ① COCKTAIL (データ・通話・SMSのセットプラン)
- ② Local (データ・通話・SMSのバラ売りメニュー)
- ③ Refill Cooktail (COCKTAIL向けの追加メニュー)
- ④ Rorming (ジョージア国外向けの国際ローミングプラン)
① COCKTAIL (データ・通話・SMSのセットプラン)
Magtiの基本プランは「COCLTAIL」と呼ばれています。この「COCKTAIL」プランは、2種類に分かれています。
ひとつめは「Standard」と呼ばれるプラン。以下の5プランがあります。(※”COCKTAIL 5”の有効期間7日間、それ以外は30日間)
プラン名 | データ容量 | 通話 | SMS | 料金 |
COCKTAIL 60 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 60ラリ (2,120円) |
COCKTAIL 30 | 3000MB | 無制限 | 無制限 | 30ラリ (1,060円) |
COCKTAIL 25 | 1000MB | 無制限 | 無制限 | 25ラリ (883円) |
COCKTAIL 10 | 1000MB | 無制限(IP電話) | 無制限 | 10ラリ (353円) |
COCKTAIL 5 | 1000MB | 無制限(IP電話) | 無制限 | 5ラリ (176円) |
ふたつめは「Mix your own」と呼ばれる自作プラン。以下の組み合わせが可能です。
選択可能数 | 内容 | |
INTERNET (データ容量) | 6つ | 0GB, 1GB, 3GB, 5GB, 20GB, 無制限 |
MINUTES (通話分数) | 4つ | 0分, 60分, 180分, 無制限 |
SMS (送信通数) | 5つ | 0通, 100通, 400通, 1000通, 無制限 |
Validity (有効期間日数) | 3つ | 1日, 7日, 30日 |
注意点は、INTERNET (データ容量)、MINUTES (通話分数)、SMS (送信通数)の最低でも2種類以上組み合わせなければいけないということ。
筆者が利用しているのは、この「Mix your own」と呼ばれる自作プランで、以下の組み合わせ。
INTERNET (データ容量) | 1GB |
MINUTES (通話分数) | 0分 |
SMS (送信通数) | 100通 |
Validity (有効期間日数) | 30日間 |
料金は30日あたり「5.5ラリ(約193円)」です。
ジョージアに来てから、テザリングを使う機会もないので、1か月1GBのプランで余裕です。もし、データ容量をオーバーしたら、追加すればいいだけです。
② Local (データ・通話・SMSのバラ売りメニュー)
「Local」からは、データ・通話・SMSを必要なだけ購入できます。ここでは、データ容量プランのみ紹介します。(※通話やSMSのヘビーユーザーは、いないと思うので…)
データ容量 | 有効期間 | 料金 |
1000MB | 30日間 | 5ラリ (176円) |
3000MB | 30日間 | 9ラリ (318円) |
5000MB | 30日間 | 12ラリ (424円) |
200000MB | 30日間 | 30ラリ (1,060円) |
Unlimited | 1日間, 7日間, 30日間 | 1ラリ (35円), 5ラリ (176円), 22ラリ (777円) |
③ Refill Cooktail (COCKTAILプラン向けの追加メニュー)
こんな時は、データ容量を後から追加することが可能です。具体的には「Refill Cooktail」から必要な容量を選べばいいだけ。
「Refill Cooktail」で購入できる追加データ容量は以下の通り。30日間分か、現在契約している「Cooktailプラン」の残日数分を追加購入することができます。
追加データ容量 | 料金(30日分) | 料金(例:残日数22日) |
1000MB | 5ラリ(176円) | 4.5ラリ(159円) |
3000MB | 9ラリ(318円) | 8.1ラリ(286円) |
5000MB | 12ラリ(424円) | 11.10ラリ(392円) |
20000MB | 30ラリ(1,060円) | 23.40ラリ(827円) |
Unlimited | 37ラリ(1,307円) | 29ラリ(1,025円) |
その3:Magti・SIMカードを日本で使用する
MagtiのSIMカードを日本で利用する場合は、先ほど紹介した「④ Rorming」からパッケージを購入して使います。
- ④ Rorming (ジョージア国外向けの国際ローミングプラン)
データ容量 | 有効期限 | 料金 |
25MB | 1日 | 5ラリ (約176円) |
150MB | 30日 | 25ラリ (約883円) |
500MB | 30日 | 50ラリ (約1,767円) |
1000MB | 30日 | 75ラリ (約2,650円) |
50MB | 14日 | 10ラリ (約353円) |
日帰りなら、この料金でもいいのかもしれません。ですが、1か月程度日本にいるのなら、日本のSIMを使ったほうが良さそうです(^_^;)
その4:Magti・使えなくなったら確認すること
これはジョージアに限らずなのですが、まずは基本的なことを確認。その後、携帯キャリアのサポートに問い合わせるという順番になります。
現在、世界各国でSIM購入の際には、身分証明書の登録を義務付けるという流れになっています。身分証明書が登録されていないSIMカードは、短期の利用はできても、延長しての長期利用はできないケースもあります。
なので、購入時にパスポート登録していないSIMは、ある日突然使えなくなる可能性が高め。『Magti』のSIMカード購入時に必ずパスポート登録をしてください。
また、SIMカード内に残高がなくなれば、もちろん利用することはできません。ジョージア国内にいるなら、チャージすることは簡単です。ですが、ジョージア国外からチャージする方法は、ジョージア国内で発行されたクレジット・デビットカード1択です。
長期にわたって、SIMカードを利用するのであれば、ジョージアの銀行口座を開設しておいたほうが便利。口座開設と同時にデビットカードも発行してもらえるので、検討してみてください。
現実的な方法は、この3つかなと。ただ、公式ページのオンラインチャットは、一度問い合わせてみたのですが反応なし。
なので、もしジョージア国内にいるのであれば、Magti直営店でスタッフに直接聞くのがいちばん早いと思います。
- E-mail:office@magticom.ge
- Facebook:https://www.facebook.com/Magti/
- オンラインチャット:https://www.magticom.ge/en/about-company/contact
まとめ:Magti・ジョージアのSIMカードの使い方
さいごに、『Magti』のポイントを4行でまとめてしまいます。
- SIMカード購入時、パスポート登録を必ずする
- 最初の1か月は「COCKTAIL 10・1000MB・10ラリ (約353円)」がおすすめ
- 2か月目以降は「1000MB・5.5ラリ(約193円)」の自作プランでOK
- 長期間SIMカードを使うなら、ジョージアの銀行口座があると便利
というわけで今回は以上です。
この記事は、ジョージアのバトゥミで執筆していますが、やはり物価は安いですね。
季節的には、冬に差し掛かっているのですが、日本の冬よりは暖かく感じます。引きこもって作業するにはいい場所、インターネット環境にも不満はないので、鬼作業がんばります。