【無料EA】GINZO_Systemを検証してレビュー【開発者:岩井銀蔵氏】

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GINZO_Systemに興味がある人「岩井銀蔵という人が開発したGINZO_SystemというEAが配布されているのを見つけたんですけど。ネット上では詐欺という書き込みもあるし、すこし不安です。熟練トレーダーの方、冷静にこのEAについて教えてください。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容
  • GINZO_System【開発者:岩井銀蔵氏】筆者の見解
  • MyfxbookでEAの取引スタイルを判断する方法【損益は気にしない】

この記事を書いている筆者は、2007年から投資をはじめ、現在は投資収益のみで海外ノマド生活中。投資スタイルも株、先物、FX、オプション、仮想通貨、自動売買と多岐にわたり、2020年12月時点で、FX自動売買をメインに取引しています。

GINZO_Systemの開発者とされる岩井銀蔵氏の評判については、ここでは書きません。シンプルにこのGINZO_Systemのリアルフォワード結果を元に、どのようなEAなのか筆者の見解をまとめていきます。

GINZO_System【開発者:岩井銀蔵氏】筆者の見解

一言でいうと「大きな損失とはならないが、長期的に利益となるかは微妙」

GINZO_Systemの取引結果がMyfxbookで公開されているので、これを元に解説していきます。
参考:『GINZO_System』のリアルタイム運用成績(Myfxbook)

GINZO_Systemの公開フォワードテスト結果の特徴

  • ① 取引時間帯:4つの時間帯に集中
  • ② トレード回数:1日あたり3~4回
  • ③ ポジション保有期間:1~2時間程度
  • ④ 獲得損益と獲得pips:ナンピン取引の可能性はなし
  • ⑤ 取引履歴:最大で2ポジション、基本的にはロジック決済している
  • ⑥ 月別損益:EAと相性がいい相場環境がある

では、順番に見ていきます。

① 取引時間帯:4つの時間帯に集中

① 取引時間帯:4つの時間帯に集中
NY冬時間帯(GMT+2)において、0時、2時、11時、23時の4つの時間帯に取引が集中しています。
いったい、どういう時間帯かというと、

・0時→日本時間7時(NYクローズ直後1時間)
・2時→日本時間9時(東京市場の寄付き後1時間)
・11時→日本時間18時(ロンドン市場の寄付き後2時間)
・23時→日本時間6時(NYクローズ直前1時間)

EAを利益が出やすい時間帯のみエントリーするようにカスタマイズしたものと思われます。

② トレード回数:1日あたり約2回

② トレード回数:1日あたり約2回

トレード回数は1か月あたり81回
11月の営業日は21日なので(81回) ÷ (21日) = 3.85回

11月は2通貨ペアで稼働しており、1日あたり約4回取引しています。
短期取引を繰り返していると考えられます。

③ ポジション保有期間:1~2時間程度

③ ポジション保有期間:1~2時間程度

ポジション保有期間は平均3時間18分、最大で2日と1時間。

4時間程度でほとんどの取引が決済され、2日保有していたのは週末持ち越しではないかと考えます。比較的短期で決済されていることから、マーチンゲールやナンピンといったリスクが大きい取引手法はしてない可能性が高いです。

④ 獲得損益と獲得pips:ナンピン取引の可能性はなし

④ 獲得損益と獲得pips:ナンピン取引の可能性はなし
獲得損益と獲得pipsを見ていくと両方ともプラスになっているのがわかります。
ナンピンをしている場合、獲得損益がプラスで獲得pipsがマイナスになっているという特徴があります。
取引のなかでナンピンはしていないと思います。

⑤ 月別損益:EAと相性がいい相場環境がある

⑤ 月別損益:EAと相性がいい相場環境がある
月別の損益を見ると、大きな利益を出す月と損失で終わる月に分かれています。EAのパラメータ設定が同じであるなら、EAのロジックがマッチする相場環境とマッチしないときがあることがわかります。

⑥ 取引履歴:最大で2ポジション、基本的にはロジック決済している

⑥ 取引履歴:最大で2ポジション、基本的にはロジック決済している
最後に取引履歴を見ていきます。
ぱっと見すると、保有期間は1~2時間程度が多く、10pips以内に損切か利確を行っているのがわかります。2ポジションが同じ時刻に決済されているのが確認できます。これは相場が逆行した際、1ポジションのみ追加で取引をしているものと思われます。

損切は100pipsか50pipsに設定されていますが、この数値で損切はされていません。おそらく損切も利確もEAの内部ロジック(基本的には開発者のみ知っている)によって決済しています。

GINZO_System【開発者:岩井銀蔵氏】の取引スタイルをまとめると

  • 特定の時間帯でのみ取引
  • 保有期間は4時間以内
  • 損切も利確も10pips以内
  • 逆行した場合、1ポジション追加する

そこまで危険なEAではないのかなと。
理由は、損切が機能しているので、損失が続いたらEAを停止すればいい。

取引時間帯、そして損切と利確幅については、相場環境に合わせて自身でカスタマイズしていかないと長期的な稼働は難しいと思います。これはEAが毎月の損益にばらつきがあることから感じています。

GINZO_SystemのようなEAがあった場合、どのように良し悪しを判断すればいいのでしょうか。つづいては、Myfxbookを利用したEA分析のポイントを見ていきます。

MyfxbookでEAの取引スタイルを判断する方法6つ【損益は気にしない】


このとおり確認すれば、ザックリとしたことはわかります。

トレード指標 チェックすること
①取引時間帯 特定の時間帯にのみ取引してないか確認
②トレード回数 トレード頻度を算出し確認
③保有期間 相場環境の影響をどれだけ受けるか確認
④獲得損益・獲得pips ナンピンしてないか確認
⑤月別損益 短期取引か否かを確認
⑥取引履歴 大まかな取引スタイルを想定し最終確認

これ以上のことを細かく知りたい場合は、⑥の取引履歴をひとつひとつ確認していきます。Myfxbookでは、これらの分析指標を非公開設定にすることもできます。なので、公開されているということは、開発者にとって、それなりに自信のあるEAなのかもしれません。

今回利用したMyfxbookの使い方は【簡単】Myfxbookの使い方を3つ紹介【投資歴13年の投資家が語る】で解説しています。ぜひご覧ください。

というわけで、今回は以上です。

それでは、素敵なトレード生活をお送りください。
また、無料ツールを使ってFX自動売買したいって方は、無料EAサイトがおすすめ。このあたりは【実績公開】最強の無料EAはコレ!2022年からMT4でFX自動売買しよう。で解説していますので、ぜひどうぞ。