【7行限定】海外赴任で「銀行口座をそのまま維持」する方法【2022年版】

銀行口座
日本の銀行口座を開設できる人
  • 日本国籍の日本居住者
  • 外国籍の日本居住者

なので、海外赴任中(日本国籍の非居住者)は、新規に口座開設できません。では、日本居住者が海外赴任となったら、日本の銀行口座はどうなるのでしょうか。

大きく分けて、以下の2つ。

①:解約手続きをする
②:日本の非居住者となる手続きをする

②の「日本の非居住者となる手続きをする」を選べる銀行は、2022年時点で7行のみ。海外赴任するアナタが、やるべき手続きのすべてを紹介します。

海外赴任で「銀行口座をそのまま維持」- 本記事の内容

海外赴任で、
「銀行口座をそのまま維持」できる銀行は7行あり。

  • 海外赴任で「銀行口座をそのまま維持」する方法【メガバンク5行】
  • 海外赴任で「銀行口座をそのまま維持」する方法【ネットバンク1行】
  • 海外赴任で「銀行口座をそのまま維持」する方法【その他1行】
  • 他行でも、海外赴任中「銀行口座をそのまま維持」できるのでは?
  • 原則解約だけど…ルールが徹底できない裏事情

7行の中に、アナタが利用している銀行もあるはず。
さっそく、海外赴任中も維持できる銀行口座を見ていきましょう。

海外赴任で「銀行口座をそのまま維持」できる銀行7選


以下の7行です。

  • 銀行口座①:三菱UFJ銀行
  • 銀行口座②:三井住友銀行
  • 銀行口座③:みずほ銀行
  • 銀行口座④:りそな銀行
  • 銀行口座⑤:ゆうちょ銀行
  • 銀行口座⑥:ソニー銀行
  • 銀行口座⑦:SMBCプレスティア銀行

順番に見ていきます。

海外赴任で「銀行口座をそのまま維持できる」メガバンク5行

海外赴任で「銀行口座をそのまま維持できる」メガバンク5行
大手メガバンクの三菱UFJ銀行では、海外赴任者向けサービスを提供

まずは、多くの方が利用しているであろう「メガバンク」から。海外赴任者であれば「三菱UFJ銀行」か「三井住友銀行」の海外赴任者向けサービスに申し込むのが無難です。

海外赴任・銀行口座①:三菱UFJ銀行


三菱UFJ銀行のインターネットバンキング「三菱UFJダイレクト」を海外でも利用するオプションサービス。通常のサービスに加え、以下のサービスもご利用いただけます。

・ワンタイムパスワードカード等の海外への発送
・登録のない送金先への外国送金依頼
・資産管理レポート(メインバンク総合ステートメント)
海外赴任後の振込手数料
振込金額3万円未満 振込金額3万円以上
同行本支店あて 0円 0円
他行あて 154円 220円
海外赴任前に必要な手続き
  • 月額利用料:300円
  • 申し込み方法:窓口のみ
  • 申し込み期限:出国予定日の2週間 or 3週間前まで
  • その他:海外赴任証明書などの提出が必須となり、フリーランス向けではありません

海外赴任・銀行口座②:三井住友銀行


SMBCダイレクトを利用の方で、海外勤務や海外留学により海外在住となる本人および同伴される家族の方が利用可能。出国日以降、SMBCダイレクトのメニューのうち以下のメニューが利用できます。

・残高・入出金明細照会・国内振込・振替・外国送金・セキュリティ関連登録・電子メール配信サービス・お取引明細の送付
海外赴任後の振込手数料
振込金額3万円未満 振込金額3万円以上
同行本支店あて 200円 200円
他行あて 250円 400円
海外赴任前に必要な手続き
  • 月額利用料:220円
  • 申し込み方法:店頭または郵送
  • 申し込み期限:出国予定日の3週間前まで
  • その他:海外勤務証明書などの提出が必須となり、フリーランス向けではありません

海外赴任・銀行口座③:みずほ銀行


日本国外に勤務、居住する方向け。みずほダイレクトを既に契約し利用中の方に限ります。日本国内向け送金の都度、みずほダイレクト「インターネットバンキング」ログイン後のマイページから申し込んで利用します。

海外赴任後の振込手数料
振込金額3万円未満 振込金額3万円以上
同行本支店あて 0円 0円
他行あて 137円 291円
海外赴任前に必要な手続き
  • 月額利用料:無料
  • 申し込み方法:みずほダイレクトにログイン後、「海外勤務者向け日本国内送金サービス」を通して利用
  • その他①:申込後、内容の受付可否を確認するため、申込から送金まで最短でも2営業日かかります。
    その他②:みずほ銀行以外への金融機関の預金口座へ送金する場合、送金先の金融機関が日本国外の居住者からの送金であるとして、受取人に円為替取扱手数料がかかる場合があり。

海外赴任・銀行口座④:りそな銀行

(利用環境)海外に在住していますが、マイゲートは利用できますか?|マイゲートのよくあるご質問|りそな銀行
(利用環境)海外に在住していますが、マイゲートは利用できますか? りそな銀行のマイゲートに関するよくあるご質問ページ(FAQ)です。ご質問とご回答をQ&A形式でご紹介いたします。

非居住者円預金として口座を維持することが可能。非居住者円預金は、有事規制の対象となり、外為法の制約を受けます。本支店・他行宛の国内振込については、外為送金扱いとなり、外為送金手数料がかかります。

Q.(利用環境)海外に在住していますが、マイゲートは利用できますか?
A.大変申し訳ありませんが、海外にお住まいの場合、マイゲートはご利用いただけません。
出典:(利用環境)海外に在住していますが、マイゲートは利用できますか?|マイゲートのよくあるご質問|りそな銀行

海外赴任後の振込手数料
振込金額3万円未満 振込金額3万円以上
同行本支店あて 利用不可 利用不可
他行あて 利用不可 利用不可
海外赴任前に必要な手続き
  • 月額利用料:無料
  • 申し込み方法:窓口のみ
  • 申し込み期限:なし
  • その他①:非居住者が日本国内で預金口座を維持する場合は、非居住者円預金を開設します。(※口座開設支店以外で入出金不可、カード利用不可、口座振替不可)
  • その他②:マイゲート(インターネットバンキング)は利用できません。

海外赴任・銀行口座⑤:ゆうちょ銀行


海外への各種お知らせ方法等がないため、可能な限り、現在お持ちの口座は解約をお願い。ただし、赴任後も給与の振込み等で利用される目的があれば、非居住者の届けのお手続きを行っていただいたうえで保有することは可能です。

当行では、当該確認義務の確実な履行のため、2022年5月6日(金)から、非居住者のお客さまが関連する国内送金について、原則、国際送金としてお取り扱いいたします。
出典:非居住者のお客さまに係る国内送金のお取り扱いについて-ゆうちょ銀行

海外赴任後の振込手数料
振込金額3万円未満 振込金額3万円以上
同行本支店あて 3,000円 3,000円
他行あて 3,000円 3,000円
海外赴任前に必要な手続き
  • 月額利用料:無料
  • 申し込み方法:窓口のみ
  • 申し込み期限:なし
  • その他①:2022年5月6日(金)から国内送金は国際送金扱いになります。
  • その他②:払戻し、預け入れ、残高照会については第三者に委任したうえで、利用できます。

海外赴任で「銀行口座をそのまま維持できる」ネット銀行1行

海外赴任で「銀行口座をそのまま維持できる」ネット銀行1行
ソニー銀行では、ネット銀行で唯一、海外赴任者向けサービスを提供

日本のネット銀行は海外赴任する場合、口座解約が基本です。ソニー銀行だけ、例外的に継続して利用することが可能。口座開設がまだの方は、検討したほうがいいでしょう。

Q.〔口座情報〕 海外に転勤することになったのですが、変更手続きはどうすればよいですか?
A.当社の口座をご利用いただけるのは日本国内に居住しているお客さまです。
口座開設後、海外に1年以上長期滞在し非居住者となる場合は、口座解約手続きをお願いいたします。
出典:〔口座情報〕 海外に転勤することになったのですが… | よくあるご質問TOP | NEOBANK 住信SBIネット銀行

海外赴任・銀行口座⑥:ソニー銀行


ソニー銀行に口座を開設済みで、日本国籍をお持ちのかたは、海外への転勤・留学などにより日本国外へお住まいを移された後も、引き続きソニー銀行の口座を利用可能。国外へ転居される際は、日本国内のご連絡先となるかたを登録する必要があります。

海外赴任後の振込手数料
振込金額3万円未満 振込金額3万円以上
同行本支店あて 0円 0円
他行あて 110円 110円
海外赴任前に必要な手続き
  • 月額利用料:無料
  • 申し込み方法:インターネットバンキングから
  • 申し込み期限:出国日までに手続きを完了
  • その他:海外に滞在している間、日本国内ご連絡先となる方を登録。当社からの郵便物・連絡などは国内連絡先の方に送付または連絡します。

海外赴任で「銀行口座をそのまま維持できる」その他1行

海外赴任で「銀行口座をそのまま維持できる」その他1行
SMBCプレスティでも、海外赴任者向けサービスを提供中

メガバンク、ネット銀行以外も海外赴任時は、口座解約が基本です。唯一の例外はSMBCプレスティア銀行。選択肢は少ないので、海外赴任するなら検討してみてもいいでしょう。

海外赴任・銀行口座⑦:SMBCプレスティア銀行


海外の住所でも非居住者口座として、引き続き口座を維持できます。また、海外の住所が決まっていない方も事前に提出いただく書類やお手続き方法をご確認の上、住所が決まり次第、登録が可能です。

海外赴任後の振込手数料
振込金額3万円未満 振込金額3万円以上
同行本支店あて 0円 0円
他行あて 165~264円 165~264円
海外赴任前に必要な手続き
  • 月額利用料:なし(口座維持手数料が発生する場合あり)
  • 申し込み方法:窓口または郵送
  • 申し込み期限:海外送金登録、国内振込登録に約1週間かかる
  • その他:海外のご住所が決まっていない方でも、住所が決まってからの登録が可能。

まとめ:海外赴任で「銀行口座をそのまま維持」できる銀行7行

海外赴任中に利用するのは、クレジットカードの引き落としや、ECサイトでの支払いがメインでしょう。海外赴任時の現実的な選択は、「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「ソニー銀行」の3択かなと。

この中から「メイン1校+サブ1行」を海外赴任前に準備する。これでOKかなと思います。

「銀行口座をそのまま維持」できる銀行7行
  • 三菱UFJ銀行 → フリーランスには不向き(勤務先の証明書必要)
  • 三井住友銀行 → フリーランスには不向き(勤務先の証明書必要)
  • みずほ銀行 → 国内振込でも、手数料が割高になる可能性あり
  • りそな銀行 → インターネットバンキング利用不可
  • ゆうちょ銀行 → 国内振込でも、手数料が割高になる可能性あり
  • ソニー銀行 → フリーランス向き、手数料は割安
  • SMBCプレスティア銀行 → 口座残高が一定以上ないと口座維持手数料が発生

他行でも、海外赴任中「銀行口座をそのまま維持」できるのでは?

海外赴任者は、国内銀行口座は解約です。

なぜ、海外赴任中でも使える銀行と使えない銀行が発生するのか?それは、日本の法律でルールが決められているわけではなく、各銀行が自主的に決めたルールで運用しているから。

すこし、深掘りしていきます。

バレなければ、いいのでは?

確かに、その通りです。
ただ「利用規約に違反したから、入出金や振込を拒否した」と銀行が主張したときに、アナタはどうしますか?

預金を没収されることはないと思いますが、
支店窓口にて所定の手続きをして、出金してくださいと言われるのではないでしょうか。

海外赴任中のアナタが、一時帰国できますか?

海外赴任中は、忙しくなります。
日本国内の銀行口座のためだけに、一時帰国するのは非現実的です。

海外赴任前に所定の手続きをすれば、紹介した7行では、そのまま口座を維持できます。必要ない銀行口座は解約しても問題ないでしょう。

※日本国内の銀行を解約せず、
放置したとしても、現時点で具体的な罰則はありません。

年々、金融関連の規制は厳しくなっている


海外赴任中も手続きをせず、
日本国内の銀行口座を使い続けるのは「リスク」があることは忘れないでください。

原則解約だけど…ルールが徹底できない裏事情


海外赴任者のすべてが、
手続きをして「非居住者向けサービス」を使用しているわけではありません。なかには、手続きをせずに、そのまま使っている人もいます。

IPアドレスなどから、海外からの利用であることは特定できるはず。日本国内銀行の本音を見ていきます。

利用者を失いたくない国内銀行

安定した収入がある大企業の会社員。将来的には、こんな可能性があります。

  • 住宅ローン=金利収入
  • クレジットカードの利用=金利+手数料収入
  • 給料振込口座=手数料収入
  • 銀行預金=経営の安定化
  • 投信や保険の販売=手数料収入

解約されると、これらの収益を得る可能性はゼロに。収入が低い人が口座解約しても、問題ありません。ですが将来にわたって高収入が期待できる顧客を、「海外赴任」をきっかけに失いたくはありません。

銀行にとって「海外赴任者」は上客


銀行にとって顧客とは、
「数千万円」単位の金額を借りてくれる人のことを言います。

  • 上場企業の会社員(収入多め)
  • 生産性が高くビジネススキルが高め(収入増の可能性)
  • 既婚率が高く、将来的に使う金額も多い(借入の可能性高め)

こんな感じで、典型的な銀行の上客になりえる。
現在、そして近未来の日本の行方を考えれば「海外赴任者」は大切な顧客であることがわかります。

日本の人口は減少していきます
日本人の可処分所得も減少傾向

日本国内銀行は「日本人顧客」しかいない

海外大手の「シティバンク」「HSBC」などは、各国の「経営者」や「収入多めの会社員」を顧客としています。

それに対して、日本の銀行は「低収入~高収入の日本人」がほとんど。

「高収入の日本人」は減少傾向。
ならば、この人たちには「海外赴任」でどこにいようが、利用し続けてほしい。これが国内銀行の本音ではないでしょうか。

まとめ:海外赴任で「銀行口座をそのまま維持」する方法


はじめての「海外赴任」「海外長期滞在」となると、準備が大変。銀行口座まで、手が回らない人も出てくるかもしれません。

出国日の1か月前には、手続きを終わらせよう

「保険の契約」や「市役所の手続き」は出国日前日でも可能です。ただし、銀行口座の手続きは、前日では間に合いません。なので、海外赴任が決まったら、最優先で手続きしてください。

海外赴任、留学なら、
三菱UFJ銀行』『三井住友銀行』を第一候補に考える。

フリーランスなら、
ソニー銀行』の口座開設を日本出国まえに完了させる。

海外での生活は、
アナタの人生を充実させるためにあります。
要らぬトラブルに巻き込まれないよう、早めの手続きをオススメします(^_-)-☆

海外赴任「銀行口座をそのまま維持」できるオススメ3行
  • 三菱UFJ銀行 → フリーランスには不向き(勤務先の証明書必要)
  • 三井住友銀行 → フリーランスには不向き(勤務先の証明書必要)
  • ソニー銀行 → フリーランス向き、手数料は割安