【2022・現地から】海外在住者がつかうFX業者と税金の話【移住5年目の告白】

海外ノマド
  • 2007年に投資を始め16年目。
  • 2012年より専業投資家となり12年目。
  • 2016年より海外ノマド生活を始め7年目。

なにを隠そう、筆者の経歴です。

マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、そしてジョージアで暮らしてきました。今回のお題は海外在住者が使うFX業者。トレーダーとFX業者は切っても切り離せない関係ですからね。

・海外在住者はどのFX業者を使うのか?
・口座開設に必要なものは?
・税金はどうするの?
といった疑問にお答えします。
はじめに結論を書いておくと「海外FX業者を使い」「滞在国の税制に従う」です。なぜこのような結論になるのか、その理由を見ていきましょう。

2022版・海外在住者がつかうFX業者【口座開設可】

下記の海外FX業者をメインに利用中。

海外FX業者名 特徴
GEMFOREX 無料のFX自動売買ツール[EA]と最大500万円の入金ボーナス
XMTrading 日本人の利用者がもっとも多い海外FX業者
FXGT 仮想通貨FXもできるハイブリッドブローカー
トレード結果はTwiterから随時投稿

海外在住者は「海外FX業者」を利用すればOK

海外在住者は「海外FX業者」を利用すればOK
海外FX業者では、口座開設キャンペーンを開催しているところが多い

『英語が苦手なんだよなぁ』といった声もありますが、いやいや違います。最近の海外FX業者は完全日本語対応している業者も増えています。

『日本語サポート』『日本の証明書類』『日本の銀行からの入出金』といたれり尽くせりの状態。なので、海外在住の日本人が、FX口座を開設できない。こんな心配は必要ないでしょう。

そもそも論:海外在住者は日本のFX業者で口座開設できません

海外に居住することになった。口座はそのままでいいですか?

日本国外に居住されることとなった場合は、口座の解約が必要です。
解約はお問い合わせフォームから受け付けております。
なお、口座残高がある場合は解約手続きを行えません。口座残高が「0円」であることをご確認のうえ、ご依頼ください。
引用元:DMM FX

日本にもFX業者はあるのですが、ほとんどのFX業者は日本の非居住者(海外在住者)の口座開設、取引を制限しているのが現状です。

日本にいるときに作った口座で取引できるのかもしれませんが、制限されている行為なので何かしらのペナルティを受けるリスクがあります。

※例外的に、日本のFX業者「ヒロセ通商」では、海外在住者の口座開設を受付けています。

つづいては、口座開設に必要なもの。
具体的に見ていきます。

ゼッタイ:FX業者の口座開設には住所証明書類が必要です

海外在住者がFX口座を開設するのに、必要な書類は以下の2点。

  • ①:身分証明書類(パスポートなど)
  • ②:住所証明書類(在留証明や銀行残高証明など)

身分証明書類は問題ないと思います。住所証明書類は、各FX業者によって取り扱いが少しちがうので、事前に確認した方がよさそうです。

例:日本人がタイで取得できる住所証明書類
・タイの銀行残高証明書
・在留届出済み証明書
・外国人滞在証明書

滞在している国ごとにビミョーにちがいます。ただ10社以上、口座開設した経験から、銀行残高証明書を使うのが、もっともスムーズだと感じました。

注意点:口座開設の条件は、FX業者によってちがいます

ですが、FX業者によっては追加の書類提出を求められることがあります。この部分に関しては、実際に口座開設してみないと分かりません。ですが、こういったケースもあるということは覚えておきましょう。

追加書類を求められた海外FX業者
海外FX業者 追加書類
FX Open タイの滞在資格を証明するビザのコピー
IC Markets タイの滞在資格を証明するビザのコピー

住所証明書類さえあれば、口座開設は簡単。
つづいては、FX口座への入出金のポイントを見ていきます。

海外在住者のためのオトクなFX口座への入出金方法

オンラインウォレットからの入出金で、FXトレードの資金を管理しています。理由は、即時入金で使いやすい、そして手数料が無料のため。

海外FX業者への入出金はbitwallet(ビットウォレット)がベスト

日本円を入出金するときはbitwallet(ビットウォレット)がベスト。
基本的に日本円なら、bitwallet一択です。オンラインウォレットの特徴はいろいろありますが、ざっくりまとめると下記のとおり。

  • 大手為替ブローカーで最も多く採用されている決済方法
  • 世界の主要通貨(米ドル・日本円・欧州ユーロ)に対応
  • 銀行振込による入金手数料0.5% ※無料キャンペーン中

NETELLERとSkrillのアカウントも作ろう

上記のオンラインウォレットもおすすめ。ぶっちゃけ特にこだわりはありませんが、海外FX業者ごとに使い分けています。

現地の銀行口座から入出金する場合は手数料無料

一部の海外FX業者では「現地銀行口座」、そして「日本の銀行口座」からの入出金手数料が無料。滞在国の銀行口座を持っている人は、活用すると便利です。

非居住者でも口座開設できる海外銀行口座5つ
銀行名 特徴
ユニオンバンク 米国 日本国内から郵送で口座開設可能
HSBC香港 香港 インターネットバンキングで海外送金が自由自在
バンコク銀行 タイ 必要書類をそろえれば口座開設可能
BNI銀行 インドネシア バリ島の支店でのみ口座開設可能
TBC銀行 ジョージア 外国人でも口座開設可能

滞在国の銀行への資金移動には、Wise(ワイズ)を利用中。最短数秒で送金完了。ほかの手段と比べて、ハッキリと受取額が増えます。

送金サービス 為替レート 海外送金手数料 受取額
Wise(ワイズ) 113.670 660円 873.93ドル
楽天銀行 114.685 1,750円 856.70ドル
新生銀行 114.644 2,000円 854.82ドル
SMBCプレスティア 114.686 3,500円 841.43ドル

受取額が、日本円で1,500~2,000円程度多くなるのがわかります。

お金が必要になったらネットで送金できる時代。なるべくスムーズほうが良いです。日本から海外に送金するならWiseを使えばOK。事前にアカウントだけは作成しておきましょう。
» Wise | ネットでかんたんに海外送金


FX取引で儲けたらどうするのか?
もちろん納税です。

FX税金の真実:属地主義を「YouTuber中田敦彦」から考える

世界各国の税法は大きく分けて2つ。
以下、どちらかの考え方で作られています。

  • 属人主義:どこの国に住んでいても自国に納税するという考え方(アメリカ・フィリピンのみ)
  • 属地主義:住んでいる場所で納税するという考え方(それ以外のすべての国)

基本的にFXで利益が出た場合の税金は、滞在している国のルールにしたがって、滞在国に納税します。

YouTuber中田敦彦はどこに税金を納めるべきか?


YouTuber中田敦彦さんが、2021年4月からシンガポールに移住しました。中田さんの税金はどうなるかというと、、、

日本もシンガポールも属地主義。
なので、中田敦彦さんの個人所得税は「最高22%」となり、シンガポールに納税する。こんな考え方になります。

  • 日本の個人所得税:最高税率55%
  • シンガポールの個人所得税:最高税率22%

海外在住のFXトレーダーの場合はどうなるのか

滞在国の税制に従って納税します。
各国のFX関連税制をサクッと見ていきましょう。

世界各国・FX関連の税金
  • シンガポール:キャピタルゲイン税は非課税
  • マレーシア:キャピタルゲイン税は非課税
  • タイ:年度内に出た利益を同一年度内にタイ国内に持ち込まなければ非課税
  • フィリピン:外国籍の居住者のフィリピン国外で発生した所得は非課税
  • インドネシア:居住者は全世界所得が課税対象
  • ベトナム:居住者は全世界所得が課税対象
  • ジョージア:ジョージア国外で発生した所得は非課税
  • 日本:日本国内源泉所得は非居住者でも課税対象

少なくとも滞在国によって、納税額がちがうというのは伝わったのではないでしょうか。

なお、筆者の場合は、滞在国の税務当局(※日本における税務署)に直接行って確認しています。言われたとおりにしておけば、問題にはならないので。

※注意点:FX取引における税金は自己責任でお願いします
上記は筆者がネット上で調べた情報をまとめたものです。なのでこのような税制であるという保証をするものではありません。個別の状況により各国の税務当局の判断はちがいます。国際税務に関しては、まずは専門家の税理士に相談することをおすすめします。

重税国家からの脱出:海外在住FXトレーダーからのメッセージ

  • 海外在住者は海外FX業者をつかう
  • 口座開設には住所証明書類が必要
  • 税金は滞在国のルールに従い納税

海外在住者がFXするなら、
この3つだけ、知っておけばOKです。

超重要:FXトレーダーが海外移住するということ


日本在住のFXトレーダーが海外移住すると何が変わるのか。
大きく変わるのは、以下のとおり。

日本在住と海外在住のちがい
  • レバレッジ:25倍 → 【200倍~】
  • 税率: 20.315% → 【0%~】
  • 生活費:10~15万円 → 【4~7万円】
  • 言語:日本語 → 【英語メイン】

個人的には、生活コストが下がるというのがポイント。
これがトレーダーの心理面に与える影響は、思ったより大きかった(゚∇゚*)

あなたが今やっていること、それがあなたの将来を決定する。
The Future depends on what we do in the present.

-マハトマ・ガンディー(インド独立の父)

今回は以上となります。
「今、どこ(国)で何をしているのか…」
アナタが思っている以上に重要です。覚えておいてくださいね(^_-)-☆

海外在住者 (筆者) が利用中のFX業者
海外FX業者名 特徴
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FXGT 仮想通貨FXもできるハイブリッドブローカー