【タイ在住者向け】現役トレーダーが伝授する!FX口座開設のコツ

銀行口座
  • タイで銀行口座を開設→2行(2017年~)
  • タイでクレジットカードを取得→2枚(2018年~)
  • タイでFX口座を開設→複数(2017年~)

なにを隠そう、筆者のタイにおける経歴です。

投資収益をメインに海外で生活しているのですが、今回のテーマは「タイでFX口座開設」。トレーダーとFX口座は、切っても切り離せない関係ですからね。

タイでFX口座の開設ができるのか?
口座開設に必要な書類は?
FX口座への出入金方法はどうすればいいの?

といった質問にお答えします。

はじめに結論を書いておくと、タイの住所証明書類があれば口座開設できます。
具体的な入手方法もいっしょに紹介。最新のタイ・FX口座開設について、そのポイントを見ていきましょう。

絶対条件:住所証明書類がないとタイでFX口座は開設できません

筆者の海外歴は5年ほどで、海外生活にもかなり慣れています。
結論から言うと、タイに3か月以上滞在しないと、FX口座の開設はむずかしいです。

なぜなら、住所証明書類の入手がむずかしいから。

とりあえず、タイでの住所証明書類の取得方法をすべて見ていきます。このなかに、アナタが取得できるものがあれば、タイでFX口座の開設は可能。

順番に見ていきます。

日本人がタイで取得できる住所証明書類
  • その①:タイの銀行残高証明書
  • その②:在留届出済み証明書
  • その③:外国人滞在証明書

※このほかにも、公共料金の領収書などもあるのですが、コンドミニアム購入者など一部の方限定になるので、今回は省略しています。

その①:タイの銀行残高証明書

タイの銀行残高証明書には、名前のほかに住所も印字されています。なので一定の信頼性が必要となる住所証明書類として利用可能。

タイの銀行口座を開設できるかが、最大のポイントです。

労働許可証や長期滞在資格(エリートカードやリタイアメントビザ)などを持っていれば、口座開設は簡単です。ただし、持っていない場合でも、バンコク銀行では口座開設できるケースがあるようです。

※バンコク銀行の窓口で発行した際、手数料は100バーツほど。名前は英語で、住所はタイ語で記載されたものでした。

※詳しくは【2020】バンコク銀行[バンコクバンク]の口座開設【現在でも可能】で紹介しています。参考にしてみてください。

その②:在留届出済み証明書

タイの在外公館(バンコク日本大使館・チェンマイ日本総領事館)では、英語での住所証明書類を発行してもらえます。目的は、運転免許の取得や銀行口座開設のため。

在留届出済証明(英文)の申請要件は以下のとおり
  • 1.タイ国に3か月以上在住している、又は3か月以上の滞在が見込まれること。
  • 2.在留届を当館に提出済みであること。

ここに条件として、3か月以上在住しているとあります。3か月以上の滞在が見込みの場合は、長期滞在ビザなど、別途に3か月以上滞在することを証明する書類が必要になります。

※この書類については、公館職員が総合的に判断。滞在2か月で取得した際は、アパートの契約書類とビザを確認していました。

出典:領事関連情報 | 在タイ日本国大使館ウェブサイト

その③:イミグレーション発行の居住証明書

さいごは、タイのイミグレーションで発行してもらえる居住証明書です。こちらは、すべてタイ語で書かれたもので、外国人が運転免許を取得するときなどに利用します。

この証明書を発行してもらう条件は、各地域のイミグレーションによって違うようです。また、3か月以内の滞在や、ビザなしでも発行してもらえるという情報もあり。

これについては、各自で直接確認してみてください。

参考ブログ:タイの居住証明書・取得体験記

注意点:ビザ(滞在資格)の提出を求めるFX業者もあります

タイでFX口座を開設するのに、必要な書類は以下の2点。

  • 本人確認書類(パスポートや運転免許証など)
  • 住所証明書類(公共料金の領収書やクレジットカードの明細書など)

ですが、FX業者によっては追加の書類提出を求められることがあります。この部分に関しては、実際に口座開設してみないと分かりません。ですが、こういったケースもあるということは覚えておきましょう。

口座開設時に追加書類を求められた海外FX業者
FX Open タイの滞在資格を証明するビザのコピー
IC Markets タイの滞在資格を証明するビザのコピー

FX業者の選択肢は3つ→日本・タイ・世界

タイでFX口座を開設するなら、考えられる方法は3つ。

  • ケース①:タイで日本のFX会社をつかう
  • ケース②:タイ国内のFX会社をつかう
  • ケース③:タイ・日本以外の海外FX業者をつかう

どの方法が一番いいのか。
最適解は『タイ・日本以外の海外FX業者の口座』です。

その理由をいっしょに考えていきます。

ケース①:タイで日本のFX会社をつかう

日本のFX業者は、日本の非居住者(海外在住者)の口座開設、取引を制限しているのが現状です。ですが、例外的に次の2社では口座開設可能。

・ヒロセ通商
・セントラル短資(※2021年6月16日をもって、海外在住者の口座開設を終了。)

追記:2021年11月時点で、タイ在住者が口座開設できる日本のFX会社は『ヒロセ通商』のみになりました。

ヒロセ通商で口座開設する際のポイント
  • ①本人確認書類及び、「税務上の居住地国の特定 兼 特定取引を行う者の届出」が必要
  • ②本人確認書類は「ID」+「住所証明書類」
  • ③ユーザーID・パスワード記載の会員証をタイ国内の住所で受け取る

出典:よくある質問 詳細 -海外在住者の口座開設の申込方法と流れを教えてください。 | ヒロセ通商株式会社

ヒロセ通商の場合は、日本国内でFX口座を開設するのと同じく郵便が必ず届きます。この点が、これから紹介するFX会社との最大のちがい。多くのFX業者では、口座開設に関して郵便が送られてくることはありません。

ケース②:タイ国内のFX会社をつかう

探してみたのですが、FX専業の会社はタイに存在しないようです。

※タイ証券取引委員会(SEC)が、タイの金融市場を監督・規制しています。しかしSECの公式サイトには、FX関連の認可された企業のリストなどはありません。オンラインでの外国為替取引に関する具体的なルールも見当たりませんでした。

出典:Pages – The Securities and Exchange Commission, Thailand

つまり、タイで起業された、タイのFX会社は存在しないということになります。

ケース③:タイ・日本以外の海外FX業者をつかう

多くのタイ人がFX取引をする場合、利用するのは海外FX業者になります。なぜなら、タイ人向けのサービスが充実しているから。

  • 完全タイ語対応の公式サイト
  • タイ人によるタイ語でのサポート
  • タイ国内銀行からの入出金

このようなスペックなら、英語が苦手なタイ人でも快適にFXトレードができます。これなら、タイ在住で、タイ語を使って生活している日本人なら問題ありませんね。

タイ語、、、よくわからないんですけど(^_^;)

タイに住んでいて、タイ語を使わず日本語と英語でくらいしている人も多いはず。一部の海外FX業者は、タイ語だけでなく複数言語に対応。このなかに日本語も含まれています。なので、言葉の心配は必要なさそうです。

日本語対応+タイ国内銀行から入出金可能なFX業者
海外FX業者名 特徴
Exness 無制限レバレッジあり、超グローバル規模のFX業者
Tickmill 低スプレッド、大きな金額の取引ができるブローカー
FBS 驚異のレバレッジ3000倍、一発狙うなら必須
HotForex オールマイティな口座は未来のFX界の王
XM 日本人の利用者がもっとも多い海外FX業者
※日本国外居住者向けには、ボーナスキャンペーンを行っていない海外FX業者が多い。XMも海外在住者向けには、入金ボーナスキャンペーンは実施していません。ボーナス狙いの人は個別に確認する必要がありそうです。

ポイント:タイ国内の銀行から入出金ができます

タイ国内の銀行から入出金ができます
タイ居住者向けの入出金では、QRコードも可能となっている

先ほど紹介した海外FX業者では、タイ国内銀行から直接入出金が可能。もっともコスパがいいのは、ドル建てのFX口座を使ってトレードすること。なぜなら「バーツ/円」より「バーツ/ドル」のほうが交換レートがいいから。

海外在住者であれば、円に強いこだわりもないはず。コスパ優先で使いこなしましょう。

海外FX業者から入出金ができるタイ国内銀行一覧(FBSの場合)
  • Kasikorn Bank
  • Siam Commercial Bank
  • Krungthai Bank (KTB)
  • BKB (Bangkok Bank)
  • TKB (Krubank) / Online
  • TMB Bank
  • Kiatnakin Bank
  • QR Code (※PromptPay)

タイ国内の銀行口座開設については【2020】バンコク銀行[バンコクバンク]の口座開設【現在でも可能】で詳しく解説。こちらも参考にどうぞ。

タイの税金→日本のFXと同じく自己申告制です

タイ国外のFX業者をつかってトレード。
利益が出た場合の税金はどうなるのでしょうか?

タイの税金・ポイントは3点

  • その①:タイに180日以上滞在するすべての人に納税義務がある
  • その②:タイ国内で得た収入に課税される
  • その③:タイ国外で得た収入は、同年中にタイ国内に持ち込んだら課税される

歳入法により、タイでは居住者がタイで得た所得に課税される。税務年度の前年に地位や役職または海外の事業もしくは海外の財産から課税所得を得たタイの居住者は、その課税所得が同年中にタイに持ち込まれた場合のみ、個人所得税を支払うことになる。タイの居住者とは、暦年中のタイの滞在日数合計が180日以上滞在する者すべてを指す。タイの居住者は、タイに源泉のある現金所得に対して、それがどこで支払われたものであれ、所得税の納税義務がある。また、源泉が海外にある場合も、タイに持ち込まれた所得については同様である。

出典:税制 | タイ – アジア – 国・地域別に見る – ジェトロ

例:年間180日以上、タイに滞在していた場合
損益年度 タイ国内に送金年度 申告・納税義務
2021年のFX利益 2021年にタイ国内銀行に出金 申告・納税の必要あり
2021年のFX利益 2022年にタイ国内銀行に出金 申告・納税の必要なし

こんな感じになるのかなと。

ただ、納税のまえに利益を稼ぐ必要があるので、そちらの心配のほうが先かもしれません(;^ω^)
重要:税法は毎年少しづつ改正されるので、素人判断は危険です

上記は筆者がネット上で調べた情報をまとめたものです。なのでこのような税制であるという保証をするものではありません。個別の状況により各国の税務当局の判断はちがいます。国際税務に関しては、まずは専門家の税理士に相談することをおすすめします。

ここもチェック→タイバーツ円・10年のチャート推移

さいごに、タイバーツ円の為替レートもチェック。

タイ在住者であれば、メインの通貨はタイバーツのはず。ここ数年はバーツ高だったので、日本円を両替した際、受取額がすこし少なかった人もいるのでは。

タイバーツの為替レート→バーツ円は安定している

タイバーツの為替レート→現在はバーツ安傾向
10年前と比べると、タイバーツは1.4倍ほど割高になっている

タイの通貨バーツの対日本円での為替レートを見ていきます。
このチャートのポイントは4点。

  • 最安値は2012年の2.4あたり
  • 最高値は2015年の3.7あたり
  • 直近安値は2016年の2.9あたり
  • 直近高値は2019年の3.6あたり

つまり、どういうこと、、、(^_^;)

2021年時点では、バーツ安傾向であるということ。これはコロナ不況による影響と考えます。今後、タイの観光需要が回復が見えてくれば、バーツ高に転換していくのかなと。

タイ在住者にとっては、日本円からまとまった金額を両替するチャンスかもしれません。

以上、FX口座と銀行口座は切っても切れない関係です。
住所証明書類を手に入れて、快適なトレード環境を手に入れてください(^_-)-☆

記事内で紹介したタイ国内銀行で入出金可能なFX業者
海外FX業者名 特徴
Exness 無制限レバレッジあり、超グローバル規模のFX業者
Tickmill 低スプレッド、大きな金額の取引ができるブローカー
FBS 驚異のレバレッジ3000倍、一発狙うなら必須
HotForex オールマイティな口座は未来のFX界の王
XM 日本人の利用者がもっとも多い海外FX業者