
こんな疑問にお答えします。
- 海外FXの無料VPS→ おすすめは2社だけ
- 無料でVPSを使える理由→ 利用条件には気をつけろ
- サンクコストの落とし穴→ いらぬ取引は絶対するな!
- 他人の失敗から学ぶこと→ トレーダーの基本です
筆者は投資歴16年の専業トレーダー。
大容量VPSを2台・約7万円で契約。
常時、20以上のMT4、そして500以上のEAを動かしています。
選ぶ業者によっては、心理面に悪影響あり。
最適解からいうと、無料VPSの利用条件が「入金額」だけのものを選ぶ。そして条件に「取引ロット数」があるものは選ばない。その理由を筆者の失敗談も含めて見ていきます。
海外FXの無料VPS→ おすすめは2社だけ
以下の2社です。
理由を解説します。
無料VPSの利用条件は2つある

海外FX業者が提供している無料VPSには、利用条件があります。
大きく分けて、以下の2パターン。
- 口座残高のみ
- 口座残高+1か月あたりの取引ロット数
おすすめ2社は、条件が「口座残高」のみ。
なので、一定金額以上入金さえすれば、無料VPSが使える。とてもシンプルな仕組みになっています。これが、オススメの理由。
海外FX業者 | 口座残高 | 取引ロット数 |
GEMFOREX | 50万円以上 | なし |
Exness | 500ドル以上 | なし |
具体的な使い方は、一定金額を入金。その後、サポートに「無料VPS」を使いたいと連絡すれば、手続きをしてくれます。
その理由も含めてお話しします。
無料VPSの罠→ 利用条件には気をつけろ
1か月あたりの取引ロット数も条件となっている海外FX業者。
以下の3社です。
海外FX業者 | 口座残高 | 取引ロット数 |
XMTrading | 5,000ドル以上 | 5ロット/月 |
TTCM(TradersTrust) | 2,000ドル以上 | 5ロット/月 |
FBS | 450ドル以上 | 3ロット/月 |
ちなみに、この条件を満たせなかった場合、VPS料金が口座から実費で引き落とされます。
上記の要因を満たさないお客様も、会員ページからXMTrading VPSにお申込みいただければ、毎月1日に MT4/MT5口座から自動的に引き落とされる28 USDの月額手数料のご負担で同サービスをご利用いただけます。
出典:XMTrading公式サイト
こっちでも、問題ないんじゃないか…。
そう思ったアナタ、
FX自動売買の経験、、、ほとんどないんじゃないですか?
1か月で5ロットの取引は現実的の数字なのか
実際の取引を例に、1か月あたりの取引ロット数を確認していきましょう。
収益報告:資金が3倍になりました?
”海外製EA”をMT4で動かしFX自動売買しています。2年間辞めないで続けたら、少しずつ利益が出るようになりました。3か月の利回りは「195%くらい」。世の中には「怪しい人」が多いので、結果はnoteで、方法はブログで公開しています。https://t.co/UZGqzNKhu3 pic.twitter.com/zGJweZV4Va
— まざ@ FX × 海外生活 (@nomadmuza) September 22, 2021
取引ロット数 | 取引回数 | 損益 |
6.08 | 177回 | +117,591円 |
3か月の取引ロット数は「約6ロット」、これを3で割ると「約2ロット」になります。これだと、無料利用条件を満たさないので、海外FX業者からVPS利用料を請求されてしまいます。
収益報告:1か月で2倍になりました?
”海外製EA”をMT4で動かしFX自動売買しています。3年間辞めないで続けたら、少しずつ利益が出るようになりました。1か月の利回りは「108%くらい」。世の中には「怪しい人」が多いので、結果はnoteで、方法はブログで公開しています。https://t.co/UZGqzO1SSD pic.twitter.com/yBqpbADHmF
— まざ@ FX × 海外生活 (@nomadmuza) January 5, 2022
取引ロット数 | 取引回数 | 損益 |
0.62 | 47回 | +49,415円 |
1か月間の取引ロット数は「0.62」
1ロットすら取引していません。これならば、自分で格安VPSを契約したほうが安くつきます。
メモリ容量 | VPS料金 | |
XMTrading | 1GBプラン | $28 (3,226円) |
Time4VPS | 2GBプラン | €1.99 (260円) |
自身のトレードにおける、取引ロット数を知ることが重要。この取引ロット数がわからない初心者には、このタイプの無料VPSはおすすめできません。
ここまでで、現実的な「取引ロット数」が伝わったのではないでしょうか。
実際に取引したら、
こんな結果になりました…涙
【大損】サンクコストの落とし穴→ いらぬ取引は絶対するな!
無料VPSを使用、痛い思いをして学びました。
このときの失敗をいっしょに振り返っていきます。
元をとろうとすると、ゼッタイに元をとれない

取引ロット数 | 損益 | |
2019年3月 | 21.70ロット | -75,875円 |
2019年4月 | 16.87ロット | -46,970 |
2019年5月 | 10.19ロット | +135,778円 |
2019年6月 | 5.71ロット | -204,174 |
結果は4か月で「マイナス18万円」ほど。
実力と言ってしまえば、それまでなのですが、、、
先ほど紹介した取引結果と比べて、大きな違いがあるのに気がつきましたか?
取引ロット数 | 取引回数 | 損益 |
0.62 | 47回 | +49,415円 |
取引ロット数が少ないのに、利益になっています。
あたりまえ:利益も大きくなるが、損失も大きくなる

少し考えれば、誰でもわかるコト。
取引サイズを増やせば「利益」も増えるが「損失」も増える。
なぜ、自分は取引ロット数を増やしてしまったのか、、、
↓
EAの調子が悪くても、取引しようとする
↓
EAの調子が悪いので利益が出ない
↓
取引ロット数を稼ぐため、ロット数を増やす
↓
EAの調子が悪い+取引ロット数多い=大損失発生
心理学でいうところの「サンクコスト」が、頭の中に発生していました。
サンクコスト
英語表記はsunk cost。既に投資した事業から撤退しても回収できないコストのことで、埋没費用ともいう。それまでに費やした労力やお金、時間などを惜しんで、それが今後の意思決定に影響を与えることを、サンクコスト効果と呼ぶ。
出典:野村証券公式サイト
つまり、無料VPSの利用条件を達成することを無意識に目標としてしまう。それを基準に「取引サイズ」「EAの稼働」を決定。本来ならば、利益が出るかを基準に決めるべきです。
いま振り返ってみれば、間違いなくさけることのできた損失。
この1件以来、無料VPSの利用を中止。
「心理面の影響」は「VPSのコスト」より大きいことを学びました。
他人の失敗から学ぶこと→ トレーダーの基本です
・無料VPSの利用条件が目標化
・必要のないトレードをしてしまう…
心理面への影響は、アナタが考えるよりも大きい。
有料VPSの年間利用料を、はるかに上回る損失となる可能性もあります。
自分の失敗から学ぶことは、良いことだ。他人の失敗からも学ぶことは、さらに良いことだ。
It’s good to learn from your mistakes. It’s better to learn from other people’s mistakes.-ウォーレン・バフェット(アメリカの投資家)
無料VPSを使うなら、
「口座残高」のみが利用条件となっているものを選ぶ。
2023年5月時点「GEMFOREX」「Exness」の2社のみ。
今回は以上です。
無料VPSは一定額の入金だけで使えるのがメリット。
FX自動売買と相性のいい、アナタに合ったFX業者を選んでくださいね(^_-)-☆